不貞行為を勤務先や家族に知られたくない

不貞（不倫・浮気）行為が発覚してしまった場合、当然相手から金銭を請求されますが、それ以外にも多くの影響があります。結婚されている方であれば、配偶者や家族との関係、また不貞が職場にばれることによって立場が危うくなるということもあり得ます。直接的な慰謝料よりもむしろそれらの影響の方が大きいと感じる方も多いのではないでしょうか。

不貞相手や配偶者は不貞の問題が発覚することで様々な感情を抱きます。ですので、相手方の感情や心情に配慮して交渉することが重要です。もし、相手の感情や心情を無視すると、相手が感情に走って職場に伝えたり、破壊的な行動に出てしまうということもあり得ます。特に不貞のトラブルは感情が深く関係しているので、相手の心をくみ取りながら話し合いをする必要があります。「謝罪をしてほしい」、「不貞行為の相手側に対して慰謝料を請求したい」、「社会的な地位を落とし、後悔させてやりたい」など、実に様々な感情を持つ人がいます。そうした相手に、例えば「嘘をついて誤魔化す」、「反論する（不倫をしたのはあなたのせいだ、というように）」といった行動は、感情を逆撫でするだけであり、避けるべきでしょう。

もし不貞の事実に間違いがないのであれば、まずは配偶者に対しては丁寧に謝罪する事が大切です。その後、裁判沙汰にならない、問題が大きく広まらないよう、真摯な発言・対応を心がけ、話し合いによる解決を目指すべきです。

相手方と話し合いをする際には、交渉の専門家である、弁護士に代理交渉を依頼することをおすすめいたします。ただ、弁護士に依頼することで、「戦闘モードに入った」と思われることもあるので、弁護士に依頼したことの伝え方や、依頼するタイミングは注意が必要です。いずれにせよ、まずは実績のある弁護士にご相談ください。